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基本のグラニースクエアの編み方(無料編み図)

定番のグラニースクエアの編み方を、編み図と目数表つきで解説。長編み3目の束、角はくさり2目、辺はくさり1目でつなぐ基本の4段。色替えのやり方やよくある失敗も紹介します。

赤い布の上に置いた、4段編みの青いクラシックなグラニースクエア。長編み3目の束と、その間や角にあいたくさりのすき間でできていて、最後のループにかぎ針がかかったまま。
単色で編んだ4段のクラシックなグラニースクエア。最後のループにかぎ針がかかったままです。 写真: Mikibou / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0 (加工あり)
レベル
やさしい
仕上がりサイズ
未計測。4段めを編み終えた大きさは糸・針・手加減によって変わるので、作品を計画する前に自分のモチーフを測りましょう。
ゲージ
厳密でなくてOK。2段めか4段めを編み終えたところでモチーフを測り、手持ちの糸・針・手加減でどのくらいの大きさになるかを確かめましょう。

材料と用具

  • US式のworsted相当の毛糸(ラベルの参考使用針が7.5/0〜8/0号前後。日本の表示では極太、または太めの並太) — 使用量は未計測です。モチーフを1枚編む前後で糸玉の重さを量ると、自分の使用量がわかります。1〜4色の残り糸でも編めます。
  • かぎ針 — 5mm(8/0号)、または手持ちの糸で好みの編み地になる号数。
  • とじ針とはさみ

使う編み目: くさり編み · 引き抜き編み · 長編み

編み方へ移動

グラニースクエアは、かぎ針編みでいちばん有名なモチーフです。使うのはくさり編み、引き抜き編み、長編みだけで、一度編めば、ブランケット1枚分でも編み図を見ずに編めるようになるからでしょう。ここで紹介するのは伝統的な形で、長編み3目のまとまり(束)を、1目ずつではなく、束と束のあいだのすき間に編み入れていきます。

用語メモ: 英語のパターンでは、US式の double crochet(dc)が長編み(UK式では treble crochet、tr)です。引き抜き編み(sl st)は、UK式のパターンではssと書きます。

このグラニースクエアの特徴

細かなアレンジはたくさんありますが、これは定番の形です。

  • くさり4目の輪から編み始めます(輪の作り目でも編めます)。
  • 各段の立ち上がりのくさり3目を、最初の長編み1目と数えます。
  • 角: 角のすき間に(長編み3目、くさり2目、長編み3目)。
  • 辺: 長編み3目の束を、くさり1目ずつあけて並べます。
  • 各段は、いちばん近い角まで引き抜き編みで移動してから始めます。そのため、糸を切らずに1色でモチーフ全体を編めます。

記号と略語

日本の編み図(JIS記号)では、くさり編みは横長の楕円、引き抜き編みは「●」、長編みは「Tの縦棒に斜線1本」で描かれます。英語のパターンを読むときの略語は次のとおりです。

ch=くさり編み · sl st=引き抜き編み · dc=長編み(UK式ではtreble) · sp=すき間 · st(s)=目 · rep=くり返す · beg=始め

束(cluster)=同じすき間に長編みを3目編み入れたもの。

編み方

作り目: くさりを4目編み、最初のくさりに引き抜き編みをして輪にする。

1段め: くさり3目(長編み1目と数える)、輪に長編み2目、くさり2目、*輪に長編み3目、くさり2目*。*〜*をあと2回くり返す。立ち上がりのくさり3目めに引き抜き編み。(長編み12目:束4つ、角のくさり2目のすき間4か所)

2段め: 次の長編み2目に引き抜き編みをして、くさり2目のすき間まで進む。くさり3目(長編み1目と数える)、同じすき間に(長編み2目、くさり2目、長編み3目)、くさり1目、*次のくさり2目のすき間に(長編み3目、くさり2目、長編み3目)、くさり1目*。*〜*をあと2回くり返す。立ち上がりのくさり3目めに引き抜き編み。(長編み24目:束8つ、角4か所、くさり1目のすき間4か所)

3段め: 次の長編み2目に引き抜き編みをして、くさり2目のすき間まで進む。くさり3目、同じすき間に(長編み2目、くさり2目、長編み3目)、くさり1目、次のくさり1目のすき間に長編み3目、くさり1目、*次のくさり2目のすき間に(長編み3目、くさり2目、長編み3目)、くさり1目、次のくさり1目のすき間に長編み3目、くさり1目*。*〜*をあと2回くり返す。立ち上がりのくさり3目めに引き抜き編み。(長編み36目:束12個、角4か所、くさり1目のすき間8か所)

4段め: 次の長編み2目に引き抜き編みをして、くさり2目のすき間まで進む。くさり3目、同じすき間に(長編み2目、くさり2目、長編み3目)、くさり1目、*(次のくさり1目のすき間に長編み3目、くさり1目)を2回**、次のくさり2目のすき間に(長編み3目、くさり2目、長編み3目)、くさり1目*。*〜*をあと2回くり返し、さらに*〜**を1回編む。立ち上がりのくさり3目めに引き抜き編み。(長編み48目:束16個、角4か所、くさり1目のすき間12か所)

糸を切って編み終わりの処理をし、糸端を始末します。

目数表

段 1辺の束の数 束の合計 長編みの合計 くさり1目のすき間
1 1 4 12 0
2 2 8 24 4
3 3 12 36 8
4 4 16 48 12

このあとも同じ法則でいくらでも続けられます。新しい段ごとに各辺に束が1つずつ増えます(角が2つに分かれることで増える分です)。n段めは束が4n個、長編みが12n目です。

段ごとに色を替えるグラニースクエア

段ごとに色を替えるときは、引き抜き編みで移動せず、次のようにします。

  1. 段の終わりで前の色の糸を切り、編み終わりの処理をします。
  2. どこかの角のくさり2目のすき間に、引き抜き編みで新しい色の糸をつけます。
  3. くさり3目で立ち上がり、その角を(長編み2目、くさり2目、長編み3目)で編み、あとは書かれているとおりに段を編みます。

色ごとに違う角から始めると、糸端が1か所に集まらず、散らばります。

ポイント: 角で新しい色の糸をつけたら、最初の1〜2束で新しい色の糸端を編みくるみましょう。あとの糸始末が楽になります。

編み図

4段の基本のグラニースクエアの編み図。中心にくさりの楕円記号で作った輪があり、各段は長編み3目の束が四角形に並び、角にはくさり2目、辺の束のあいだにはくさり1目が描かれている。各段の始まりの引き抜き編みは黒い点で示されている。
1〜4段めの編み図。反時計回りに読みます。楕円はくさり編み、斜線1本のT形は長編み、黒い点は引き抜き編みです。縦に3つ重なった楕円は、各段の立ち上がりのくさり3目を表しています。

記号の見方

  • くさり編み · US ch
  • 引き抜き編み · US sl st
  • 長編み · US dc

中心から外側へ、各段の立ち上がりから反時計回りに読みます。

図を拡大して見る ↗

編み図の読み方

上の編み図は4段すべてを表側から見たもので、右利きの人が編む方向である反時計回りに読みます。各段の立ち上がりのくさり3目は縦に重なった3つの楕円で、その手前の黒い点は、角まで移動する引き抜き編みを示しています。左利きの人は時計回りに編みますが、仕上がったモチーフは同じに見えます。

よくある失敗

  • モチーフがねじれる: 毎段同じ方向に編むと、グラニースクエアが少し回転したようにねじれることがあります。段ごとに編み地を裏返して防ぐ人もいますし、ブロッキングで形を整えることもできます。
  • 角が詰まる、浮き上がる: 角がちょうどくさり2目、辺がくさり1目になっているか確認しましょう。くさりが多いと、縁が波打つように広がることがあります。
  • 形がいびつ: どこかの辺の束が1つ多いか少ないかです。目数表で1辺ごとの束を数えましょう。
  • 段の始まりに大きなすき間ができる: くさり3目を引き締めぎみに編むか、くさりの代わりに長編みから直接編み始める方法(英語では standing double crochet)を使いましょう。
  • すき間ではなく目に編み入れる: グラニースクエアの束は、前段の長編みの頭ではなく、すき間(くさり1目やくさり2目)に編み入れます(束に拾う)。

よくある質問

立ち上がりのくさり3目は1目と数えますか?

このパターンでは数えます。立ち上がりのくさり3目が最初の束の1目めの長編みになり、各段の終わりはそのくさりの3目めに引き抜いてつなぎます。

くさり4目の輪の代わりに、輪の作り目を使ってもいいですか?

使えます。輪の作り目に1段めを編み入れ、糸端を引いて中心を閉じます。くさり4目の輪と違い、輪の作り目は中心を完全に閉じることができます。

大きなグラニースクエアを編むには?

そのまま段を増やしていきましょう。1段ごとに各辺に1束ずつ増えます。ブランケット用の大きなモチーフも、このパターンを好きな段数まで編むだけです。

ブランケットには何枚のグラニースクエアが必要ですか?

ブランケットの幅と長さを、ブロッキング後に測ったモチーフ1枚の大きさで割り、切り上げます。大きさは糸と手加減で変わるので、必ず自分のモチーフを測りましょう。

グラニースクエア1枚に、糸はどのくらい使いますか?

糸・針・手加減によって変わるので、自分で量りましょう。編み始める前に糸玉の重さを量り、モチーフを1枚編んでから、もう一度量ります。その差が1枚分の糸の重さです。必要な枚数をかけ、つなぎや縁編みの分を少し足して、毛糸のラベルの「重さと長さ」(たとえば40g・約80m)を使ってメートルに換算します。

日本の編み目名(JIS記号)で解説し、英文パターン用にUS式の略語も併記しています。