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輪の作り目のやり方(マジックリング)

ピンクのコットン糸で輪の作り目にこま編みを6目編み入れ、小さな円になったところ。最後のループは銀色のかぎ針にかかったままで、横に糸端がある。
輪の作り目にこま編みを6目編み入れたところ。このあと糸端を引いて輪を締めます。 写真: Valki77 / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0 (加工あり)
輪の作り目の3つの手順の図。編み糸が糸端の上で交差した糸の輪、同じ輪の上にくさり1目とこま編みの「×」記号6つが並んだところ、糸端を下に引く矢印とともに輪が引き締められたところ。
編み糸が上になるように輪を作り、輪と糸端をいっしょに包んでくさり1目とこま編み6目を編み入れ、糸端を引いて中心を閉じます。

記号の見方

  • くさり編み · US ch
  • こま編み · US sc

輪の作り目(英語ではマジックリング、マジックサークル)は、輪に編む作品をいちばんきれいに始められる方法です。あみぐるみ、帽子、コースター、お花のモチーフなどに使います。くさり数目を引き抜いて輪にする方法では中心に小さな穴が残りますが、輪の作り目なら、ゆるい糸の輪に1段めを編みつけ、糸端を引いて中心をすっかり閉じられます。最初の数回はぎこちなく感じても、すぐに自然にできるようになります。

用語メモ: 英語のパターンでは、US式の single crochet(sc)がこま編みです。UK式では double crochet(dc)と呼びます。

用意するもの

  • なめらかで明るい色の並太〜極太の毛糸(濃い色や毛足の長い糸は、輪が見えにくくなります)
  • 糸に合ったかぎ針(例:英語版のworsted糸なら4.5〜5mm、7.5/0〜8/0号)
  • はさみと段数マーカー

輪の作り目のやり方

  1. 輪を作ります。 指に糸端をのせ、編み糸をぐるりと巻いて輪にします。編み糸が糸端の上で交差するようにします。糸端は約15cm(6インチ)残します。
  2. 交差したところを押さえます。 糸が交差しているところを親指と中指でつまみます。編み糸はいつもどおり人さし指にかけます。
  3. 輪の中心に、手前から向こう側へ針を入れます。
  4. 糸をかけて、輪の中から引き出します。 針にループが1本かかっていて、輪はまだ開いている状態です。
  5. くさりを1目編みます。 これで輪が固定されます。この目は立ち上がりで、目数に数えません。
  6. 1目めを編みます。 もう一度輪の中心に針を入れ、輪と糸端の両方を包むようにして編みます。糸をかけて引き出し、糸をかけて2本を引き抜けば、こま編み(US: sc/UK: dc)1目の完成です。
  7. パターンで指定された目数になるまでくり返します。 いちばん多いのはこま編み6目です。
  8. 糸端を引きます。 編んだ目を押さえて、糸端をしっかり引きます。輪が縮んで中心が閉じます。糸端が動かないときは、下の「よくある失敗」を見てください。
  9. 段の始まりがわかるように、1目めに段数マーカーを付けます。

ポイント: 糸端を引く前に、目数を数えましょう。輪を閉じてしまうと、5目なのか6目なのか7目なのか、ずっと見えにくくなります。

つなぐか、らせん状に編むか

輪を閉じたら、続け方は2通りあります。

  • らせん状に編む(あみぐるみに多い): 次の段の最初の目にそのまま編み、段ごとにマーカーを上へ移します。つなぎ目はできませんが、色を替えたところに小さな段差ができます。
  • 段ごとにつなぐ(平らな作品に多い): 最初の目に引き抜き編みをし、くさり1目で立ち上がって、同じ目から次の段を編み始めます。コースターや曼荼羅模様の縁がきれいになりますが、うっすらとつなぎ目のラインができます。日本の編み図の多くは、この「段ごとに引き抜いてつなぐ」方法で描かれています。

パターンの指示に従いましょう。自分でデザインするなら、どちらの方法でもかまいません。

2重の輪の作り目(よりしっかり)

時間がたつと輪がゆるんでくる場合は、編み始める前に指に糸を2回巻きます。日本の入門書では、この2回巻きの方法が基本として紹介されていることが多くあります。1段めは2本の輪をいっしょに包んで編みます。そのあと、次のようにします。

  1. 糸端をそっと引き、2本の輪のうちどちらが動くかを確かめます。
  2. 動いたほうの輪を引いて、もう一方の輪を完全に縮めます。
  3. 糸端を引いて、残った輪を閉じます。

中心を2本の糸で押さえるので、ゆるみにくくなります。ぎゅっと握られるおもちゃなら、ひと手間かける価値があるでしょう。

糸端の留め方

数段編んだら、糸端を目の裏側に、方向を変えながら通し、また戻します。これで中心が閉じた状態で固定されます。1段めを編んだ直後に糸端を根もとで切らないようにしましょう。中心がゆるんできたときに、もう一度引き締めるのに必要です。

よくある失敗

  • 輪だけを包んで、糸端を包んでいない。 輪が閉じないか、途中までしか閉じません。どの目も、2本の糸をいっしょに包んで編む必要があります。
  • くさり1目を1目と数える。 最初のくさりは輪を固定するためのものです。本当の1目めは、そのあと輪に編み入れる目です。
  • 交差したところを早く離してしまう。 最初の目で押さえられる前に輪がほどけて、すべってしまいます。2〜3目編むまでは、交差したところを指でしっかり押さえておきましょう。
  • 糸端が短すぎる。 つまんで引けて、しっかり糸始末できる長さ、最低でも10〜15cm(4〜6インチ)は残しましょう。
  • 糸端ではなく編み糸を引いている。 輪を閉じるのは糸端だけです。編み糸を引いても、最後の目が締まるだけです。

輪の作り目の代わりになる方法

輪の作り目がまだうまくいかないときは、くさりを2目編み、針から2目めのくさりに1段めを編み入れる方法もあります。ただし、中心がすっかり閉じる本物の輪の作り目とは違い、中心に小さな穴が残ります。グラニースクエアのような透かし模様のモチーフでは、くさり4目を引き抜き編みで輪にする「くさりの輪の作り目」も昔からよく使われます。

よくある質問

マジックリングとマジックサークルの違いは何ですか?

違いはありません。マジックリング、マジックサークル、アジャスタブルリングは、どれも同じ「輪の作り目」のことです。日本では「わの作り目」「糸輪の作り目」とも呼ばれます。「マジックループ」と書かれていることもありますが、棒針編みでは別の技法を指す名前なので、マジックリングと呼ぶほうがまぎれがありません。

輪の作り目が閉じないのはなぜですか?

いちばん多いのは、輪だけを包んで糸端を包まずに編んだ目があるか、糸端が目にからまっていることです。輪をそっと広げて、糸端をはさんでしまっている目を見つけ、編み直しましょう。

輪の作り目には何目編み入れますか?

パターンの指示どおりです。平らな円や球体の編み始めには、こま編み6目が基本です。1段ごとに6目ずつ増やせばよいので、増し目の計算が簡単になるからです。中長編みのパターンでは8目、長編みのパターンでは10〜12目にすることがよくあります。

長編みでも輪の作り目は使えますか?

使えます。輪を固定したあと、くさりを2目か3目編み(パターンでこれを1目と数えるか確認しましょう)、いつもどおり輪と糸端をいっしょに包んで長編みを編み入れます。

工程写真

ピンクのコットン糸で作った、まだ締めていない輪の作り目。大きな糸の輪が交差したところで小さなくさりで留められ、銀色のかぎ針にループが1つかかり、左下に糸端がある。
最初のループを引き出してくさりを編んだ、締める前の輪。このあと輪の中に目を編み入れます。 写真: Valki77 / Wikimedia Commons · CC BY-SA 4.0 (加工あり)

日本の編み目名(JIS記号)で解説し、英文パターン用にUS式の略語も併記しています。