• やさしい
  • 30分
  • US sh = UK sh

松編み(シェル編み)の編み方

くさり14目の作り目に編んだ松編み1段分の編み図。くさり1目に長編みの記号5本が扇形に編み入れられた模様が2つあり、そのあいだと両端にこま編みの×記号がある。
くさり14目(6の倍数+2目)の作り目に編んだ1段め。右端の立ち上がりから左へ読みます(×=こま編み、斜線1本のT=長編み、楕円=くさり編み)。長編み5目の松編みが2つ、そのあいだと両端にこま編みが入ります。

記号の見方

  • くさり編み · US ch
  • こま編み · US sc
  • 長編み · US dc

作り目から上へ読み、奇数段は右から左、偶数段は左から右へ進みます。

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松編み(英語では shell stitch、シェル編み)は、初心者でも編みやすい、とてもかわいい模様のひとつです。1つの目に長編み(US: dc/UK: tr)を数目まとめて編み入れ、扇のように広げたものが「松編み」です。松編みとこま編み(US: sc/UK: dc)を交互に編むと、波形の縁が並ぶ編み地になり、ブランケット、マフラー、縁編みにぴったりです。

用語メモ:英語のパターンでは、US式のdcがUK式のtreble(tr)に、US式のscがUK式のdouble crochet(dc)にあたります。

編み図での記号

日本の手芸書では「松編み」と「シェル編み」の両方の名前が使われています。日本の編み図では、松編みは、根もとが1点に集まった長編みの記号(Tの縦棒に斜線1本)が扇形に広がった形で描かれます。根もとが前段の1つの目に集まっていれば「同じ目に編み入れる」という意味です。

用意するもの

  • 並太〜極太の毛糸と、ラベルの参考使用針に合ったかぎ針(並太なら5/0〜7/0号前後、極太なら8/0号前後が目安。英語版はworsted糸に5mm=8/0号)
  • くさり編み、こま編み、長編みに慣れていること

松編みの大きさ

松編みは長編み3目、4目、5目、6目、またはそれ以上で編めます。このページでは、よく使われる長編み5目の松編み(同じ目に長編み5目)を紹介します。目数の多い松編みのパターンでは、松編みの両側で飛ばす目も多くなります(下の「アレンジ」を参照)。

作り目の目数

作り目は6の倍数+2目にします。松編み4つの練習用なら、くさり26目(6×4+2)です。

この目数は英語のパターンと同じく、1段めの立ち上がりになるくさり1目を含めた数です。日本の編み図の数え方にすると「作り目6の倍数+1目、立ち上がり1目」(くさり26目なら作り目25目+立ち上がり1目)になります。

略語

  • ch: くさり編み · sc: こま編み · dc: 長編み · sk: 目を飛ばす
  • 松編み(shell): 同じ目に長編み5目
  • 半分の松編み(half shell): 同じ目に長編み3目(端で使い、立ち上がりのくさりを1目と数える)

松編みの編み方(往復編み)

1段め: 針から2目めのくさりにこま編み、*くさり2目を飛ばし、次のくさりに長編み5目、くさり2目を飛ばし、次のくさりにこま編み*。*〜*を最後までくり返し、編み地を裏返す。(松編み4つ、こま編み5目)

2段め: くさり3目(長編み1目と数える)、最初のこま編みに長編み2目(半分の松編みになる)、*長編み2目を飛ばし、次の長編み(松編みの中央の目)にこま編み、長編み2目を飛ばし、次のこま編みに長編み5目*。*〜*を最後までくり返すが、最後のくり返しでは、最後のこま編みに長編み5目ではなく3目を編む。編み地を裏返す。(松編み3つ、半分の松編み2つ、こま編み4目)

3段め: くさり1目(目数に数えない)、最初の長編みにこま編み、*長編み2目を飛ばし、次のこま編みに長編み5目、長編み2目を飛ばし、次の長編み(松編みの中央)にこま編み*。*〜*を最後までくり返し、最後のこま編みは立ち上がりのくさりの頭に編む。編み地を裏返す。(松編み4つ、こま編み5目)

2段めと3段めをくり返して模様を編みます。

松編み1つの編み方

  1. パターンで指定された数の目を飛ばします(ここでは2目)。
  2. 次の目に長編みを1目編みます。
  3. 同じ目にさらに長編みを4目編みます。毎回まったく同じ場所に針を入れましょう。
  4. 2目飛ばして、次のこま編みを編みます。このこま編みが、隣り合う松編みのあいだで松編みを固定します。

ポイント: 長編み5目の松編みの中央は、数えると3目めです。次の段のこま編みはいつもここに編むので、新しい松編みが前段の松編みのあいだにきれいに収まります。

なぜ半分の松編みが必要なの?

2段めの松編みは1段めのこま編みの上にくるので、模様が半分ずつずれています。端には松編みがまるごと入る場所がないので、半分の松編みですき間を埋めます。段の始めはくさり3目+長編み2目、段の終わりは最後のこま編みに長編み3目です。出版されている松編みの解説でも、このように半分の松編みを入れて、段の両端がくぼまず、松編みと同じ高さになるようにしています。

よくある失敗

  • 作り目の目数が違う。 最後のくり返しがこま編みで終わらないときは、作り目を数え直しましょう。6の倍数+2目でなければなりません。
  • 松編みの長編みを2つのくさりに分けて編む。 長編み5目はすべて同じ目に編み入れます。
  • 2目飛ばさない。 目を飛ばさないと松編みが詰まり、目数が増えて、編み地が波打つことがあります。
  • 中央の長編みを外す。 こま編みが中央からずれると、次の段の松編みの位置がずれてそろいません。3目めを数えましょう。
  • 3段めで立ち上がりのくさりに編み忘れる。 最後のこま編みは、2段めのくさり3目の頭に編みます。

アレンジ

アレンジ 変わるところ
長編み3目の松編み 1目飛ばし、次の目に長編み3目、1目飛ばし、こま編み。作り目は4の倍数+2目
長編み7目の松編み 3目飛ばし、次の目に長編み7目、3目飛ばし、こま編み。作り目は8の倍数+2目
Vシェル 1つの目に(長編み2目、くさり1目、長編み2目)。より透け感のある模様に
松編みの縁編み 仕上がったブランケットの縁に、松編みを1段だけぐるりと編む

よくある質問

かぎ針編みの松編みとは何ですか?

長編みなど背の高い編み目を3目以上、1つの目やすき間に編み入れて、貝殻や扇のように広げた模様です。英語ではshell(シェル)と呼ばれます。

松編みの作り目は何目にすればいいですか?

このページの長編み5目の松編みなら、6の倍数+2目です。たとえば20目、26目、32目です。

松編みが波打ったり、おわん形になったりするのはなぜですか?

まず、作り目の倍数と飛ばす目数をパターンと照らし合わせましょう。飛ばす目が少なすぎると松編みが詰まり、松編みの大きさと飛ばす目数が合っていないと編み地の形が変わります。目数が正しければ、作り目がきつすぎるか、手加減がパターンのゲージと違うために最初の段がゆがんでいるのかもしれません。作り目だけ太い針で編むか、全体の針の号数を変えてみましょう。

松編みは初心者でも編めますか?

はい。長編みが編めて、5まで数えられれば松編みは編めます。新しく覚えることは「1つの場所に何目も編み入れる」ことだけです。

日本の編み目名(JIS記号)で解説し、英文パターン用にUS式の略語も併記しています。