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かぎ針編みの目数と段数の数え方

クリーム色のこま編みの編み地のクローズアップ。目がきれいに段になって並び、上の端に最終段のV字形の頭が見える。
こま編みの段。1目ずつ、1段ずつ見分けて数えられます。 写真: Kawan856 / Wikimedia Commons · CC0 1.0 (加工あり)
くさり編みの作り目の上に並ぶ、こま編み・中長編み・長編み・長々編みの編み目記号。それぞれの横に1目、2目、3目、4目のくさりが積み重なり、編み目の高さと立ち上がりのくさりの数が対応していることを示している図。
編み目の高さと、ふつう使う立ち上がりのくさりの数(×=こま編み、T=中長編み、斜線1本のT=長編み、斜線2本のT=長々編み、楕円=くさり編み)。背の高い編み目の段数を数えるときに役立ちます。

記号の見方

  • くさり編み · US ch
  • こま編み · US sc
  • 中長編み · US hdc
  • 長編み · US dc
  • 長々編み · US tr

目数を数えることは、きれいな作品の裏にある地味だけど大切な技術です。ガタガタの端、だんだん広がるマフラー、縮んでいくブランケット。その原因のほとんどは、段の端で1目増えたか減ったかです。目を上から、横から見たときの形がわかれば、数えるのは数秒で終わります。

用語メモ:英語のパターンでは、US式の single crochet(sc)がこま編み(UK式では double crochet)、double crochet(dc)が長編み(UK式では treble)です。

くさり目の数え方

くさりの表側を見ます。くさり1目は小さなVの形をしています。

  1. 最初の目(結び目)のすぐ次のくさりから数え始めます。
  2. 針のところまで、Vをひとつずつ数えます。
  3. 最初の目と、針にかかっているループは数えません。

長い作り目は、10目か20目ごとに段数マーカーを付けましょう。数がわからなくなっても、最後のマーカーから数え直せばすみます。

段の目数の数え方

かぎ針編みの目にはすべて、頭の2本のループ(手前側半目と向こう側半目)でできたVが上にあります。

  1. 最後に編んだ段を自分のほうに向けて、編み地を平らに置きます。
  2. 上の縁に沿って、横向きのVを探します。
  3. 端から端までVをひとつずつ数えます。
  4. 最後の目も忘れずに数えます。 立ち上がりのくさりの横に隠れていることがよくあります。

こま編み

こま編みは低く、目と目の間隔が狭いので、Vがぎっしり並んでいます。ゆっくり数えましょう。指で上の縁を少し広げると数えやすくなります。

長編みなど背の高い編み目

上のVを数えてもいいですし、足(それぞれの目の縦の柱)を数えてもかまいません。長編みは足が見やすいので、数えるのも簡単です。

立ち上がりのくさりを数えるか問題

立ち上がりのくさりを1目と数えるかどうかは、パターンによって違います。パターンの注意書きを確認しましょう。

編み目 ふつうの立ち上がり 1目と数える?
こま編み くさり1目 ほぼ数えない
中長編み くさり2目 パターンによる(日本の編み図では数えるのが一般的)
長編み くさり3目 伝統的なパターンや日本の編み図では数えることが多い。英語の最近のパターンでは数えないものも多い
長々編み くさり4目 数えることが多い
  • 数える場合: 立ち上がりを目数に含め、段のはじめの最初の目を飛ばし、最後の目は前段の立ち上がりのくさりの頭に編みます。
  • 数えない場合: 立ち上がりは目数に含めず、最初の目は段の最初の目に編み、段の終わりで立ち上がりのくさりには編みません。

段数の数え方

こま編みの段

往復に編んだこま編みには、横向きのすじ(うね)ができます。段ごとに表と裏が交互になるので、片面のすじ1本はふつう2段分です。片面のすじを数えて2倍しましょう。より確実なのは、縦1列に積み重なった目を数える方法です。1列を選び、作り目から上へひとつずつ目を数えます。

長編みの段

縦1列に積み重なった足を数えます。足1本が1段です。長編みは背が高いので、すぐに数えられます。

輪編み

中心から外へ、目の並びを1本たどって数えます。毎段最初の目に段数マーカーを付けておくと簡単です。とくに、つなぎ目が見えないらせん状の輪編みでは欠かせません。

ポイント: 開閉できるタイプの段数マーカーを各段の最初の目に付け、編み進むたびに上へ付け替えましょう。最初の目と最後の目で迷うことがなくなります。

目数がずれる原因

症状 考えられる原因
編み地が広がる 数えない立ち上がりのくさりに編んでいる、またはうっかり1つの目に2目編んでいる
編み地が狭まる 立ち上がりを数えないのに最初の目を飛ばしている、または最後の目を落としている
目数は合っているのに端がガタガタ 立ち上がりのくさりが、編み目の高さに対してきつすぎるかゆるすぎる
輪編みで毎段1目ずつずれる 引き抜く目を間違えている、またはつなぎの引き抜き編みを1目と数えている

よくある失敗

  • 針にかかっているループを数える。 完成した目ではありません。
  • 最初の目(結び目)を数える。 くさり目ではありません。
  • 立ち上がりの陰にある最後の目を落とす。
  • ひとつの作品の中で、立ち上がりの数え方が混ざる。
  • 最後にまとめて数える。 覚えたてのうちは毎段数えましょう。1段を直すほうが、10段を直すよりずっと楽です。

よくある質問

立ち上がりのくさりは1目と数えますか?

パターンで数えると指定されている場合だけです。こま編みではほぼ数えず、背の高い編み目ではパターンによって違います。日本の編み図では、中長編み以上の立ち上がりを1目と数えるのが一般的です。

輪の作り目や輪編みの目数はどう数えますか?

段数マーカーの位置から、段の上のVをぐるりと数えます。パターンに指示がない限り、つなぎの引き抜き編みは数えません。

段数を管理するいちばん簡単な方法は?

段数カウンターを使うか、紙に正の字で記録し、各段(周)の最初の目に段数マーカーを付けておきましょう。

パターンより目数が多くなるのはなぜですか?

たいていは、立ち上がりのくさりに余分に編んでいるか、端の同じ目に2回編んでいます。各段の最初と最後の目を確認しましょう。

日本の編み目名(JIS記号)で解説し、英文パターン用にUS式の略語も併記しています。