- 初心者
- 15分
かぎ針編みの目数と段数の数え方
記号の見方
- くさり編み · US ch
- こま編み · US sc
- 中長編み · US hdc
- 長編み · US dc
- 長々編み · US tr
目数を数えることは、きれいな作品の裏にある地味だけど大切な技術です。ガタガタの端、だんだん広がるマフラー、縮んでいくブランケット。その原因のほとんどは、段の端で1目増えたか減ったかです。目を上から、横から見たときの形がわかれば、数えるのは数秒で終わります。
用語メモ:英語のパターンでは、US式の single crochet(sc)がこま編み(UK式では double crochet)、double crochet(dc)が長編み(UK式では treble)です。
くさり目の数え方
くさりの表側を見ます。くさり1目は小さなVの形をしています。
- 最初の目(結び目)のすぐ次のくさりから数え始めます。
- 針のところまで、Vをひとつずつ数えます。
- 最初の目と、針にかかっているループは数えません。
長い作り目は、10目か20目ごとに段数マーカーを付けましょう。数がわからなくなっても、最後のマーカーから数え直せばすみます。
段の目数の数え方
かぎ針編みの目にはすべて、頭の2本のループ(手前側半目と向こう側半目)でできたVが上にあります。
- 最後に編んだ段を自分のほうに向けて、編み地を平らに置きます。
- 上の縁に沿って、横向きのVを探します。
- 端から端までVをひとつずつ数えます。
- 最後の目も忘れずに数えます。 立ち上がりのくさりの横に隠れていることがよくあります。
こま編み
こま編みは低く、目と目の間隔が狭いので、Vがぎっしり並んでいます。ゆっくり数えましょう。指で上の縁を少し広げると数えやすくなります。
長編みなど背の高い編み目
上のVを数えてもいいですし、足(それぞれの目の縦の柱)を数えてもかまいません。長編みは足が見やすいので、数えるのも簡単です。
立ち上がりのくさりを数えるか問題
立ち上がりのくさりを1目と数えるかどうかは、パターンによって違います。パターンの注意書きを確認しましょう。
| 編み目 | ふつうの立ち上がり | 1目と数える? |
|---|---|---|
| こま編み | くさり1目 | ほぼ数えない |
| 中長編み | くさり2目 | パターンによる(日本の編み図では数えるのが一般的) |
| 長編み | くさり3目 | 伝統的なパターンや日本の編み図では数えることが多い。英語の最近のパターンでは数えないものも多い |
| 長々編み | くさり4目 | 数えることが多い |
- 数える場合: 立ち上がりを目数に含め、段のはじめの最初の目を飛ばし、最後の目は前段の立ち上がりのくさりの頭に編みます。
- 数えない場合: 立ち上がりは目数に含めず、最初の目は段の最初の目に編み、段の終わりで立ち上がりのくさりには編みません。
段数の数え方
こま編みの段
往復に編んだこま編みには、横向きのすじ(うね)ができます。段ごとに表と裏が交互になるので、片面のすじ1本はふつう2段分です。片面のすじを数えて2倍しましょう。より確実なのは、縦1列に積み重なった目を数える方法です。1列を選び、作り目から上へひとつずつ目を数えます。
長編みの段
縦1列に積み重なった足を数えます。足1本が1段です。長編みは背が高いので、すぐに数えられます。
輪編み
中心から外へ、目の並びを1本たどって数えます。毎段最初の目に段数マーカーを付けておくと簡単です。とくに、つなぎ目が見えないらせん状の輪編みでは欠かせません。
ポイント: 開閉できるタイプの段数マーカーを各段の最初の目に付け、編み進むたびに上へ付け替えましょう。最初の目と最後の目で迷うことがなくなります。
目数がずれる原因
| 症状 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 編み地が広がる | 数えない立ち上がりのくさりに編んでいる、またはうっかり1つの目に2目編んでいる |
| 編み地が狭まる | 立ち上がりを数えないのに最初の目を飛ばしている、または最後の目を落としている |
| 目数は合っているのに端がガタガタ | 立ち上がりのくさりが、編み目の高さに対してきつすぎるかゆるすぎる |
| 輪編みで毎段1目ずつずれる | 引き抜く目を間違えている、またはつなぎの引き抜き編みを1目と数えている |
よくある失敗
- 針にかかっているループを数える。 完成した目ではありません。
- 最初の目(結び目)を数える。 くさり目ではありません。
- 立ち上がりの陰にある最後の目を落とす。
- ひとつの作品の中で、立ち上がりの数え方が混ざる。
- 最後にまとめて数える。 覚えたてのうちは毎段数えましょう。1段を直すほうが、10段を直すよりずっと楽です。
よくある質問
立ち上がりのくさりは1目と数えますか?
パターンで数えると指定されている場合だけです。こま編みではほぼ数えず、背の高い編み目ではパターンによって違います。日本の編み図では、中長編み以上の立ち上がりを1目と数えるのが一般的です。
輪の作り目や輪編みの目数はどう数えますか?
段数マーカーの位置から、段の上のVをぐるりと数えます。パターンに指示がない限り、つなぎの引き抜き編みは数えません。
段数を管理するいちばん簡単な方法は?
段数カウンターを使うか、紙に正の字で記録し、各段(周)の最初の目に段数マーカーを付けておきましょう。
パターンより目数が多くなるのはなぜですか?
たいていは、立ち上がりのくさりに余分に編んでいるか、端の同じ目に2回編んでいます。各段の最初と最後の目を確認しましょう。
日本の編み目名(JIS記号)で解説し、英文パターン用にUS式の略語も併記しています。